敷金と礼金

賃貸物件を借りるときにかかる初期費用の一部である「敷金」と「礼金」という言葉をよく聞くと思います。

 

敷金とは、契約中に家賃の滞納があった時に充てられたり、損傷していた場合の補修費の 担保やクリーニング代として支払われたりするものです。
礼金は、大家さんにお礼として支払うものです。敷金と違い、退去の時に返金されることはありません。

 

最近では、敷金・礼金がない物件も増えてきているそうです。
千葉から東京へ電車などで通勤・通学をしている方は時間がかかってしまったり、数回乗り換えが発生してしまったりする事があります。その為、なかなか借り手が見つからないようです。


大家さんからすれば、できれば長期間の空室は避けたいものです。少しでも早く借りてほしいという事情から、敷金・礼金を無しにしています。
ですが、退去時には原状回復費用や鍵交換費用などとして支払いが発生します。
敷金がある物件でも起こり得ると思いますが、場合によっては退去時の支払いが敷金の金額より多くなってしまうこともあります。


また、敷金・礼金がない代わりに家賃が高く設定されている事もあります。
長期にわたって居住する場合、かえってお金がかかってしまうかもしれませんので、注意が必要です。

 

物件を借りるときの初期費用は、「敷金」「礼金」「仲介手数料」「初月(日割り)・翌月家賃」が主な費用です。大体、家賃の5~6か月分程かかるといわれているようです。
また、入居者が加盟料を払うことで、家賃滞納などに対応してくれる「保証会社」への加入が入居条件として必須になっている物件も増えてきています。加入するときの費用は大体家賃の30~50%だそうです。

 

引っ越しの初期費用を考えて一人暮らしに踏み切れないこともあると思います。
1~3月は物件を探す人が増え、敷金・礼金が高くなる傾向にあるようですので、時期をずらして探してみると、費用が抑えられるかもしれません。

 

片岡